霧に沈みゆくアムルヴェルトwiki

・混獣（ミステルヘイズ）
　獣と人の姿を持つ亜人種の総称。
　獣と言っても多種多様であり、哺乳類以外にも鳥類なども存在し、希少ではあるが魔獣などに由来を持つ者も居る。
　起源や成り立ちは種によって異なる場合もあるが、概ねにして何らかの動物の姿と人の姿を行き来出来る。
　完全な獣化、人化を果たせる者も居れば、双方あるいは片方にどちらかの要素が残る場合もある。（けも耳尻尾や人の骨格に近い獣形態等）
　個体差はあるが、膂力や生命力に優れる傾向にあり、変化する獣の姿に近い特性を有する事が多い。
　社会との繋がりは個体や集団によって千差万別であるものの、人間でも獣人でもないという立場から心無い者に"けだもの"や"人もどき"等と蔑まれ、差別される場合も少なくない。（概ね富裕層に差別感情が強く、実力主義である冒険者の様な界隈程受け入れられ易い傾向にある）
　一説にはその起源は零落した幻獣・神獣に類する高位の存在であり、神秘の薄れゆくアムルヴェルトに措いて自己保存の為に自らの完全性を捨てて人化を果たし、完成された単一ではなく多様な群として世界への適合を選んだ姿ではないかとされる。
　通常のミステルヘイズはその末裔であり、魔獣・幻獣などの要素を強く残す個体は直系や先祖返りではないかと目されているものの、希少種の観測例や研究例が少ない事もあり学説の一つに留まっている。
　始まりとなった存在に近い性質を持つ存在を"純血種"と学術的には呼称される。

・純血種（エンシェントブラッド）
　混獣の中でも始祖たる存在の血が濃く、神秘を強く宿した個体。
　幻獣・魔獣の性質を持ち、その血に眠る真名を開示する事で強大な力を発揮する。真名は覚醒段階へ至った純血種の脳裏に自然と浮かぶ。
　非常に希少で研究対象として情報を得られたケースは公には確認できない。

※設定考案：しなもん様